事故物件を高く売るには?押さえておきたい4つのポイント
「事故物件を所有しているけど本当に売れるのか心配」「事故物件をできるだけ高く売りたい」
事故物件の売却に関して、このような疑問をお持ちではないですか。
事故物件に明確な定義はありませんが、人が死亡するような痛ましい出来事が起こった家を指す場合が多いです。
いわゆる、訳あり物件とも言い換えられるでしょう。
ただでさえ、中古物件の市場価格は新築物件と比較してガクッと下がってしまいます。
人は自分が住む場所に他人の存在を感じたくないのです。
ましてや、事故物件となると、背景にあるものを想像してしまうので、どうしても敬遠されるのは当然の結果といえます。
ただ、もし所有する物件が事故物件になってしまったとしても、焦る必要はありません。
事故物件であっても高値での売却が可能です。
本記事では、事故物件の売却方法について徹底的に解説していきます。
高く売るためのポイントや具体的な売却手順まで、すべてを理解できるようになりますのでぜひ参考にしてください。
目次
そもそも事故物件は売却できるの?
売却価格云々よりも、そもそも事故物件が売却できるものなのか気になる方も多いでしょう。
結論から言うと、事故物件でも売却できます。
確かに、事故物件が新築同様の市場価格を得られるわけでは決してありません。
しかし、事故物件であっても、状態や売値によっては一定の需要が見込まれます。
また、事故物件に対する考え方は人それぞれです。
過度に気にする方であれば事故物件は選択肢にも入りませんが、過去の出来事は気にしない方も少なからず存在します。
つまり、事故物件であっても需要と供給の一致点は必ず存在しますので、悲観する必要はありません。
前向きに売却の準備を進めていきましょう。
この記事では事故物件を高く売るためのポイントを紹介していきますが、その前にまず知っておいてもらいたい基礎知識があります。
下記記事では事故物件の売却における基礎知識を紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。
事故物件を高く売る4つのポイント
ここからは、事故物件をできるだけ高く売るためのポイントについて解説していきます。
いろいろなテクニックがあるのですが、今回はとくに効果が期待できる4つのポイントをピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
正しい知識を学ばずに行動しても、高値で売却できないばかりか、売る行為自体ままならない可能性があります。
売却のコツは、最低限の知識として必ず覚えておきましょう。
訳あり物件のなかで事故物件に関する情報をお探しの方に向けて、以下の記事でも取り扱っています。
興味のある方はこちらも合わせてご覧ください
【関連記事】事故物件の定義とは?
【関連記事】事故物件を高く売るには?
【関連記事】相続した記事の対処法
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売値を安く設定する
最も手っ取り早いのは、売値を安く設定する方法です。
もともと、事故物件の相場は普通の物件と比べて割安になります。
割引率の具体例は以下のとおりです。
- 孤独死・自然死:10~20%
- 自殺:20~30%
- 殺人:30~50%程度の割引
もし、お金に対するこだわりが高くないのであれば、相場よりも安く価格設定をすれば自然と買い手は現れてくるでしょう。
例えば、自然死が起きた物件を相場の50%以下の価格で売りに出せば、割安感が生まれます。
ただし、市場価格よりも値段を下げるのは損をしているとも考えられるので、慎重な判断が必要です。
売却の手続きに要する費用を考慮するのも忘れてはいけません。
クリーニングやリフォームを施す
また、事故物件にクリーニングやリフォームを施すのも効果的な方法です。
物件をきれいにすれば、生まれ変わった印象を与え、事故物件のマイナスイメージを軽減できるようになるからです。
また、変化するのは物理的なものだけですが、心理的にも安心感を与えてくれるメリットもあります。
万が一、事故による直接的な汚れがある場合は、専門業者に「特殊清掃」を依頼しましょう。
血痕や体液などの特殊なダメージはもちろん、異臭も完全に取り除いてもらえます。
物件をきれいに整えるのは、査定額に大きく影響する大事な過程ですので必ず覚えておきましょう。
土地だけを売却する
思い切って建物を解体し、更地だけを売却するのも選択肢の一つです。
事故物件ともなれば、建築物の存在が価格を下げてしまう可能性がありますが、あくまで事故が起こったのは建物であって土地は関係ないと割り切れる方もいます。
ですので、更地にして売却すれば、買い手の心理的な負担を一気に軽減させられるケースがあるのです。
ただ、建物の解体には多額の費用が発生するため、素人が独自で判断するにはハードルが高すぎます。
必ず、不動産業者に事前相談したうえで行動しましょう。
事故の発生から時間をおいてから売りに出す
時の経過によって、事故の風評が落ち着くまで待つのも事故物件を高く売るために必要な考え方です。
所有する物件で事故が発生した場合、早く手放してしまいたくなる気持ちがどうしても生じてきます。
しかし、決して焦ってはいけません。
たとえ、すぐに売却できたとしても、相場よりもずっと低い破格になる場合がほとんどでしょう。
事故が発生した直後の売却は非常にハードルが高いです。
事故物件に居住するにしても、事故があった翌日と10年後では受ける印象が全然違いますよね。
周辺住民からもよくない噂が立ってしまうのも避けられません。
よって、少しでも高く売りたいのであれば、少なくとも数年間は期間を設けたほうがよいでしょう。
事故物件専門の買い取り業者に相談する
事故物件を高く売るポイントの中で最も重要なのは、事故物件専門買い取り業者への相談です。
なぜなら、事故物件は不動産の中でも特殊な分野であり、不動産業者であっても専門性がなければ取り扱いが非常に難しい案件だからです。
専門業者であれば、独自のネットワークで既に顧客を抱えているほか、事故物件の市場価格を最大限にまで高められる方法を熟知しています。よって、依頼する費用以上の見返りが十分に期待できるでしょう。
事故物件専門買取業者を選ぶ際に注意したいこと
事故物件専門買取業者は数多く存在します。
中には、高額な手数料を取られたり、満足できる価格で買い取ってもらえなかったり、悪質な業者がいる可能性も十分あるでしょう。
しかし、事故物件であっても価値のある立派な資産です。
自分の資産を最大限に活用し、少しでも多くの利益を得るためには、業者選びの注意点を事前に理解しておく必要があります。
まず、業者選定にあたって、とくに重要なのは買取実績です。
理想やノウハウを語るだけであれば誰でもできます。
しかし、実績だけはゆるぎない事実なので、豊富な実績を有する業者に対しては安心して物件の処理を任せられるでしょう。
また、相談に乗ってくれる担当者の能力も重要です。
担当者の能力が低ければ、自分と業者だけではなく、周囲の関係者を巻き込んだトラブルが生じるケースもあります。
契約する前に担当者と積極的にコミュニケーションをとりながら、本当に信頼できる人物かどうか、人柄も含めてしっかりと見極めましょう。
事故物件を売却する際の手順
事故物件を高く売却できるポイントが分かったところで、次は具体的な売却の手順について解説していきます。
必要な手順は次の4つです。
- 査定依頼
- 業者との打ち合わせ
- 売り出し
- 売買契約
一つ一つの手順が売却価格に大きく関わってきますので、しっかりと理解しておきましょう。
査定依頼
まず、最初のステップは、物件の査定依頼です。
客観的に見て、所有する物件がどの程度の価値を有するのかを知るところから始めましょう。
査定額は、最終的な売値の設定に影響する非常に重要な要素なので、いくつかの不動産会社に査定を依頼するのがよいでしょう。
平均的な査定額を割り出せるのはもちろんですが、信頼できる業者を見つけるきっかけにもなります。
今では、一括査定に対応しているサイトもあるので、積極的に利用してみましょう。
ただし、一括査定では精度が低い場合があるので、訪問査定を必ず実施しましょう。
訪問査定とは、業者が実際に物件まで足を運び、建築物としての状態や周辺の環境などから厳密に査定額をはじき出す方法です。
信ぴょう性のある査定結果を得られるので、ぜひ覚えておきましょう。
なお、査定の段階で事故物件である事実を明らかにしておくのも大切です。
査定額が大きく変わるので、隠したままにしておくとトラブルに発展しかねません。
業者との打合せ
慎重に業者選定を行ったあとは、今後の流れやスケジュールなどについて、打合せを行いましょう。
プロの視点からリフォームや解体の必要性、適正な売値の設定などを提案してくれます。
難しい話をされても受け流さずに、分からない点は必ず質問して解決しましょう。とくに、費用面に関しては遠慮なく正直な意見を伝えるのが大切です。
契約を結んだ業者とは最後まで一蓮托生の関係にあります。
打ち合わせの段階になると、率直な意見を伝えられる業者選びがいかに大切かが分かるはずです。
売り出し
物件のクリーニングなどが終わったら、査定額を参考に売値を決めて、売り出しをスタートさせましょう。なお、売り出しのベストなタイミングはそのときの状況によって変わってくるので、物件の整理中に売り出しを開始するケースもあります。
事故物件を売り出す際に最も気を付けなければならないのは、購入を希望する方へ事故物件の事実を伝えるタイミングです。
一旦、興味を引いてから伝達するのが望ましいですが、契約後に事故物件であるのが判明するような事態だけは絶対に避けましょう。
契約解消になる可能性が非常に高く、悪いイメージが周囲に広がってしまう可能性もあります。
ただ、伝達の機会は基本的に業者へ一任したので問題ありません。
売主本人が出席する内覧の際にだけ注意しておきましょう。
事前に業者の担当者からアドバイスをもらっておくと安心です。
売買契約
いよいよ最後のステップです。
買い手が見つかれば、売買契約を締結しましょう。
ここで忘れてはいけないのは、事故物件であることについての書面告知です。
告知を怠ると法律違反となる可能性がありますので、注意してください。
告知する書面の用意は不動産業者が対応してくれるケースがほとんどです。
ただし、自分の目でもしっかりと確認したうえで契約に臨みましょう。
また、契約のタイミングで買い手から値下げの交渉が入る場合があります。
事前に業者との間で最低の売値を決めておき、妥協ラインを探っていきましょう。
事故物件であるため、あまり強気な態度を出してしまうと契約が決裂する可能性もあるので、交渉には慎重に臨む必要があります。
事故物件を高く売るには専門業者のサポートが必要
本記事では、事故物件をできるだけ高く売却するポイントや売却までの具体的な手続きについて解説してきました。
物件の所有者として知っておくべき基礎知識がたくさんあるのは間違いないですが、実際に不動産を売却するとなると個人の力だけではあまりに負担が大きいです。
また、素人の知識と行動力では思うような価格で売却するのは難しいでしょう。
ですので、大切な物件の売却を一任できる専門業者をいかに見つけ出せるかが重要になります。
また、豊富な実績を持った事故物件専門買取業者であれば、蓄積されたノウハウや独自のネットワークによって事故物件でも高価に買い取ってもらえるのがメリットです。
事故物件はプロが取り扱うべき案件ですので、専門業者に任せましょう。
訳あり物件の買い取りを専門に行うラクウルであれば、豊富な取引実績があります。
仲介業者を挟まずに直接契約が可能なので、必要以上に情報が漏れる心配もありません。
ウェブから30秒でできる無料査定もあるので、気軽にご利用ください。
不動産の売却は時期やタイミングにも大きく左右されるので、思い立ったらまず行動してみるのが大切です。
訳あり物件の概要は以下のページでも詳しく紹介しています。
「訳あり物件について」
訳あり物件買取の流れを知りたい方は以下のページも合わせてご覧ください
「訳あり物件買取の流れ」
以下の記事で、そのほかの訳あり物件に関する内容をまとめています。
訳あり物件をより詳しく理解されたい方はこちらも合わせてご覧ください。
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